「生活防衛資金って、結局いるの? いらないの?」
調べれば調べるほど、両方の意見が出てきて、分からなくなりますよね。
「現金で寝かせるのはもったいない」という声もあれば、「絶対に必要」という声もある。
先に、結論から言いますね。
私は「いる」と考えて、いま貯めている最中です。
その理由は、借金があったころの不安を知っているからです。
この記事では、
・「生活防衛資金はいらない」という意見の中身と、私の答え
・いくら貯めればいいか(現実的な目安と、階段の作り方)
・どこに置くか(私の実際の口座の分け方)
・全部貯まる前に、投資を始めていいか
を、順番にお話しします。
読み終わるころには、自分の目標額と置き場所が決められるはずです。
この記事を書いている私は、リボ払いが気づいたら100万円になっていた状態から、債務整理をせずに自力で完済した人間です。

いまは生活費の半年分を目標に、生活防衛資金を貯めている真っ最中。
正直に言うと、まだ目標の半分にも届いていません。
「もう貯め終わった人」ではなく、「いま貯めている人」として、途中経過も含めて正直に書きますね。
※私はお金の専門家ではありません。この記事は私の体験と、公的機関などが公開している一般的な情報をまとめたものです。数字や制度は変わることがあるので、最新の情報は各公式サイトで確認してくださいね。
そもそも生活防衛資金って?
生活防衛資金は、病気や失業、急な出費など「もしも」のときに生活を守るためのお金です。
ポイントは2つ。
・投資には回さない(値下がりで減る状態にしない)
・すぐ引き出せる場所に置く(現金・普通預金など)
「ふつうの貯金と何が違うの?」と思うかもしれません。
旅行や車の買い替えのための貯金は、「使う予定のあるお金」。
生活防衛資金は、「使う予定がないことを祈るお金」です。
役割が違うので、置き場所も分けるのがおすすめです(分け方は後半で、私の実例をお見せします)。
「生活防衛資金はいらない」って本当?
検索すると、「生活防衛資金はいらない」という意見が、けっこう出てきます。
理屈は、だいたいこうです。
・急な出費はクレジットカードでしのげる
・現金で寝かせておくより、投資に回したほうが増える
・収入源が複数あれば、収入がゼロになるリスクは低い
言っている人のタイプも、だいたい決まっています。
・余ったお金はすべて投資に回したい人
(必要になれば売ればいい、という考え方)
・公務員など、収入がとても安定している人
・すでに十分な資産があって、一部を売るだけで生活費をまかなえる人
・万一のときに、家族の支援などお金以外のセーフティネットがある人
これ、実は間違いではありません。
こういう条件がそろっている人なら、成り立つ考え方です。
でも私は、最初にこの意見を見たとき、正直ビックリしました。
借金があったころの不安って、何よりもまず「何かあったときに、お金がない」だったからです。
この不安は、本当に大きい。
年齢を重ねて、病気のリスクが現実味を帯びてくると、なおさらです。
それに、「カードでしのぐ」は、言い換えれば「借金でしのぐ」ということ。
1か月くらいなら、それでも回るかもしれません。
でも、何か月も続いたら、カードでは無理です。
その先にあるのはまた、借金。
リボ100万円を経験した私には、それがどこに繋がりうるか、身にしみて分かります。
だから、私の答えはこうです。
資産と収入に余裕がある人には、いらないのかもしれない。
でも、収入に余裕がないうちほど、この土台が「借金への逆戻り」を防いでくれる。
生活防衛資金は、増えないお金です。
でもその代わり、「何かあっても、しばらく大丈夫」という安心感をくれます。
私にとってこれは、利回りよりも大事なものでした。
さち生活防衛資金はお守りですね
いくら貯める?——いきなり満額じゃなくていい
目安としてよく言われるのは、「生活費の3か月〜1年分」です。
日本FP協会の「災害に備える くらしとお金の安心ブック」でも、もしものときの緊急予備資金として、会社員で生活費の3〜6か月分(自営業なら1年分程度)が目安とされています。
(出典:日本FP協会「災害に備える くらしとお金の安心ブック」)
幅があるのは、家族構成や仕事の安定度で、必要な額が変わるからです。
私は、「生活費の半年分」を目標にしました。
理由はシンプルで、我が家は夫婦共働きだからです。
二人の収入が同時になくなることは、あまり考えられない。
どちらか一人の収入が途絶えても、半年あれば立て直しの動きができると考えました。
会社員なら健康保険の「傷病手当金」、医療費が大きくかさんだときの「高額療養費制度」など、公的な保障もあります。対象や条件は人によって違うので、詳しくは公式サイトで確認してくださいね
3か月分では、心もとない。
1年分は、金額が大きすぎて心が折れそう。
だから、とりあえず半年分。
正直、そんな決め方です。
そして、ここが大事なのですが、いきなり満額を目指さなくていいと思っています。

① まず「生活費1か月分」——最初のセーフティネット
② 次に「100万円」——「ここで心の余裕が変わった」とよく言われるライン
③ 目標「生活費の半年分」——家庭によって3か月〜1年で調整
貯金がゼロに近いところから始めるなら、「まず10万円」もおすすめです。
急な出費に慌てなくなって、「貯金がゼロではない」という安心感が生まれます。
私はいま、ちょうど2段目のあたりです。
今年は、車のローンの残りを一括で返すほうを優先したので、ここから目標の半年分までが、これからの道のり。

でも、それでいいと思っています。
さち階段は、一段ずつ登れば着きますからね。
どこに置く?——私は「目的別口座」で分けています
生活防衛資金の置き場所の条件は、2つです。
・すぐ引き出せること(定期や投資に縛られない)
・生活費と混ざらないこと(いつの間にか使ってしまうのを防ぐ)
私は、ドコモSMTBネット銀行(旧・住信SBIネット銀行)の「目的別口座」という機能を使っています。
ひとつの銀行口座の中に、名前をつけた小さな口座を最大10個まで作れる機能で、そこに「生活防衛資金」という名前の口座を作りました。
※2026年8月3日に「住信SBIネット銀行」から社名変更されました。個人向けサービスのブランド名は「ドコモの銀行」です。金融機関コードや口座番号、これまでのサービスはそのまま使えます。
名前がついているだけで、不思議と手をつけなくなるんです。
「これは生活費の残りじゃなくて、防衛資金」と、自分の中で線が引けるから。
そして、移し方は「先取り」が確実です。
給料が入ったら、先に決めた額を目的別口座に移して、残ったお金で生活する。
私は今年、車の資金づくりでこの先取りの効果を実感したので、これからは防衛資金も先取りで貯めていく予定です。
さち目的別口座の詳しい使い方は、別の記事で書く予定です
ネット銀行を使わなくても、「生活費とは別の口座に分ける」だけで効果はあります。
金利やサービス内容は変わるので、最新は各金融機関の公式サイトで確認してくださいね。
全部貯まる前に、投資を始めていい?
教科書どおりの順番は、「生活防衛資金が貯まってから投資」です。
でも正直に書くと、私は貯め切る前に、月1万円だけ積立投資を並行しています。
理由は、2つあります。
・「早くお金を増やしたい」という焦りに、ブレーキをかけるため。少額でも「やっている」と思えると、焦って危ない話に飛びつかずに済みます。
・値動きに慣れる、練習と勉強のため。私の場合、月1万円なら下がっても生活は壊れません。
ただし、これは「家計の流れができていて、毎月の余剰が見えている」のが前提です。
借金がある、毎月の家計が赤字。
その状態なら、投資はまだ先で大丈夫。
投資を始める前の「順番」の全体像は、こちらの記事にまとめています。

まとめ:私もまだ、階段の途中です
この記事のまとめです。
・「生活防衛資金いらない」が成り立つのは、資産と収入に余裕がある人
・収入に余裕がないほど、防衛資金が「借金への逆戻り」を防いでくれる
・目安は生活費の3か月〜1年分
・いきなり満額ではなく、1か月分→100万円→半年分の階段で
・置き場所は「すぐ出せて、生活費と混ざらない」が条件
・貯めるには先取りが確実
・全部貯まる前の少額投資は、家計の流れができていれば選択肢のひとつ
私もまだ、階段の途中です。
でも、「何かあっても、しばらく大丈夫」が少しずつ増えていく感覚は、通帳の数字以上の安心をくれます。
さち一緒に、一段ずつ登っていきましょう。
よくある質問
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